【テレビ作品】


昭和41年1月2日(日)〜1月23日(日)放映


源義経

第1話〜第4話


NHK総合テレビ毎週日曜日放映
20時15分〜21時00分(45分)白黒作品
演 出吉田直哉脚 本村上元三




【出演】

尾上菊之助(遮那王=牛若丸)加東大介(金売り吉次)渡辺美佐子(あかね)御影京子(うつぼ)辰巳柳太郎(平清盛)
緒形拳(弁慶)山田五十鈴(常磐)内藤武敏(海尊)田中春男(伊勢三郎)滝沢修(秀衡)
小川真由美(しのぶ)    


【物語】


鞍馬寺に預けられていた遮那王(尾上菊之助)は、平家の手の者に命を狙われる。
母、常磐(山田五十鈴)は、鞍馬寺では刺客から守り通せないと、
遮那王に、奥州藤原氏の元へと向かうことを勧めた。
その頃遮那王は、都を騒がしている弁慶(緒形拳)と戦い、
鍛え抜いた剣の腕で打ち負かしてしまう。
弁慶は遮那王に心服、一行と共に奥州へと向かった。
その旅の途中、遮那王は元服し、源義経と名乗るようになる。

それから4年後、平清盛(辰巳柳太郎)が息子の死をきっかけに、
京へ軍を率いて乗り込むという暴挙に出た。
全国に平家打倒の令旨が出され、
義経の兄、源頼朝(芥川比呂志)がついに兵を挙げる。
だが、石橋山の戦いで頼朝は破れてしまう。
この知らせを平泉で受けた義経は、
藤原家を継がせたいという秀衡(滝沢修)を振り切るようにして、平泉を後にした。
黄瀬川の陣で頼朝と再会した義経は、戦を共にして平家軍を撃退することに成功する。
そして、鎌倉に質素ながら新しい屋形を構えた。

一方、京都に帰った平清盛はあっけなく病死してしまう。
そして、追い撃ちをかけるように、
木曽義仲の軍勢が平家の軍勢をことごとく破ってしまう。
京へなだれ込んだ義仲軍は、法皇の御所を攻め立てたりと、乱暴の限りを尽した。
頼朝は、法皇の院宣を待たずに義経を京へと送り込み、
宇治川の戦いで義仲の軍勢を打ち破る。
そして、ついに平家打倒の院宣を受けると、
一ノ谷の難所を逆落としで奇襲をかけるという大胆な手で、強大な平家軍の本隊を打ち破ることに成功、都に凱旋する。
だが、大勝利とは裏腹に、
頼朝は、義経が華々しく成功するのを妬み、兄弟間の溝は深まっていった。
それに、自分よりも先に義経が法皇へ拝謁したのも、頼朝には面白くない。
兄がそんな風に自分を見ているとは夢にも思わない義経は、
屋島の戦いでも奇策を使い勝利を収め、壇ノ浦で平家一族をついに滅亡させた。

この戦果を携えて、兄、頼朝の元へ意気揚々と戻ろうとした。
だが、頼朝は義経の鎌倉入りを遮ってしまう。
誤解を解くために、鎌倉目前の腰越から書状を送るが、
それでも鎌倉入りは許されない。
仕方なく京へ戻った義経は、屋形で夜討ちに会い、都落ちを決意した。

山伏に姿を変え、一旦は吉野へ潜伏するが、
愛妾の静(藤純子)は捕えられてしまい、鎌倉へと連れ去られてしまう。
万策尽きた義経達は、北陸路を通り、奥州平泉へと落ち延びた。
しかし、頼朝の威光を恐れた奥州藤原家は、義経を奥州高館で襲った。
義経、弁慶一行は、持仏堂で壮絶な最期を遂げた。


【解説】


NHK大河ドラマ第4作目。
日本人には馴染みの深い悲劇の英雄、源義経の生涯を1年間かけて描いた。
原作は、昭和26年1951に朝日新聞で連載されていた村上元三の同名小説。
ドラマ化に当って、珍しく原作者自らが脚色を担当した。
演出は、大河ドラマ第3作『太閤記』(昭和40年1965)に引き続いて吉田直哉が担当、
前作で豊臣秀吉に抜てきされた新人の緒形拳が、再び弁慶役でキャスティングされた。
これは、2年続けての登板で、
物語のフィクション性を強調するという意図だと言う。

テレビ技術を実験的に色々と使用しており、テレビ界では始めて水中カメラを使用、
フィルムで撮影されたロケ風景とスタジオとを
ミラクルスクリーンと呼ばれる方法で合成、効果を上げていた。
また、ラストシーン、弁慶の立ち往生のシーンは、
当時のビデオでは処理できない程細かい作業だったので、
珍しくフィルムで撮影されている。


【岸田森の役】

大貫の次郎公宗

九州日向国、大貫の地頭、右兵衛公忠の弟と名乗っているが、実際には偽名のようだ。
元は源氏に縁があったが、
四条正門坊(土方弘)らと謀って、牛若丸を討ち取り平家に随身する手づるを掴もうとする。
琵琶湖近くの比叡山仰木峠で、山を下りる牛若丸一行を待ち伏せするが、
牛若丸の姿に改心した仲間の源八(小柳修二)に、斬り捨てられた。

演出の吉田直哉は、ドラマ演出第一作
『魚住少佐命中』(昭和38年1963)で岸田森を起用している。
『源義経』は、現在総集編以外には、放送当時のVTRが3話しか残っていない。
幸運な事に、その中の一本が岸田森が出演してい第1話「鞍馬の火祭り」だ。


関連作品

テレビ指定席「魚住少尉命中」(昭和38年1963





【各エピソード解説】

第1話「鞍馬の火祭」第2話「悲母観音」第3話「五条の橋」
第4話「初冠(ういこうぶり)」  






昭和41年1月13日(木)放映


おかあさん

第367話「夜の静寂(しじま)を…」



TBSテレビ放映 
21時00分〜21時30分(30分)白黒作品
演 出村上瑛二郎脚 本松田暢子


【出演】

葦原邦子(とよ子)清水美由子(玲子)岸田森(ハカセ)有川博(坊や)水橋和夫(フーテン)


【物語】


玲子(清水美由子)は、
母のとよ子(葦原邦子)が無教養だということに、コンプレクスを抱いていた。
田舎者らしい料理を上品なお客に出したり、
自分にとっては下品としか思えない娯楽雑誌ばかり読んでいるのが、
若者らしい潔癖さからは耐えられなかったのだ。

ある夜、少年院を脱走してきた三人組が、この母子の家に逃げ込んでくる。
娘を縛り上げて、何か食べさせろと騒ぐ脱走囚達に、
とよ子は、いつもの通りの田舎料理を出した…。


【解説】


「おかあさん」をモチーフにした30分の一話完結ドラマ。


【岸田森の役】

ハカセ

少年院からの脱走囚。
収監される前は、人を殺したりする荒んだ生活をしていた。
しかし、とよ子(葦原邦子)の手料理を食べ、
その母親らしさにまいってしまい、手荒な真似をしないと約束する。


関連作品

おかあさん

おかあさん 第324話「味はおふくろ」  (昭和40年1965
おかあさん 第386話「鬼の夕焼け」   (昭和41年1966








昭和41年2月12日(土)放映


テレビ指定席

「五陵の星」



NHK総合放映 
20時30分〜21時30分(60分)白黒作品
演 出館野昌夫脚 本八木隆一郎


【出演】

安井昌二(高松凌雲)渡辺文雄(榎本釜次郎)原田甲子郎(松平太郎)戸浦六宏(大島圭介)須永宏
小松方正入江若葉(かな女)岸田森(笠井友次郎)  


【物語】


明治元年、
明治新政府の陸海軍の一部は、数隻の軍艦で北方に脱出、
函館五陵郭に立てこもった。
幕府の奥医者、高松凌雲(安田昌二)も榎本釜次郎(渡辺文雄)らとともに江戸を逃げ出し、
戦場で敵味方の区別なく医療活動を始めた。
ある日、江差の海産物問屋の娘かな女(入江若葉)がやってきた。
凌雲のもとに収容されている重症の長州兵、笠井友次郎(岸田森)に会いたいという。
敵方である友次郎への面会を一度は断った凌雲も、
かな女の熱意に負けて、手術の手伝いをさせることでその願いをかなえた。


【解説】


明治維新のころ、函館五陵郭の闘いを背景に、
西洋医学を修めた幕府の奥医者、高松凌雲の
赤十字精神に芽生えた人間味あふれる行動を描く。
内田吐夢監督『土』(昭和14年1939)の脚本で有名な八木隆一郎(昭和40年1965 5月12日逝去)の遺作となった作品。
出身地函館に題材を採り、
生前数年に渡って資料を収集していた力作である。


【岸田森の役】

笠井友次郎

重傷で入院している長州兵で、かな女(入江若葉)の恋人。








昭和41年3月13日(日)〜4月17日(日)放映


氷点

第8回〜第13回



NETテレビ毎週日曜日放映
22時00分〜23時00分(60分)白黒作品
演 出北代博原 作三浦綾子脚 本楠田芳子




【出演】

新珠三千代(辻口夏枝)田村高廣(村井)内藤洋子(辻口陽子)北村和夫(高木)市原悦子(辰子)
岸田森(辻口徹)井上紀明(北原)芦田伸介(辻口啓造)芥川比呂志(語り) 


【解説】


「氷点」は、三浦綾子が朝日新聞に連載した一千万円懸賞小説。
連載されると一大ブームを巻き起こし、
単行本は40万冊売れた。
また放映中に大映から同じ原作の映画が公開(主演・若尾文子)された。
後に4回ドラマ化されているが、
この作品が一番原作の雰囲気を伝えている。


【岸田森の役】


辻口徹

病院長、辻口啓造(芦田伸介)の長男を、
第8回から第13回まで演じる(ちなみに、子役時代は北山英治)。
陽子(内藤洋子)の出生の秘密を知って以来、
彼女への思いを抑えて影から庇い続ける。

かなり注目を浴びる役で、番組自体も40パーセント近くの高視聴率を上げ、
岸田森の知名度アップに一役買うことになる。

収録中の昭和41年19663月20日に、
原作者の三浦綾子はスタジオに顔を出しているが、
その時岸田森はいきなり「あなたは恋をしたことがありますか?」と訊ねられ面食らっている。
この時、岸田森が悠木千帆と結婚しているのを三浦綾子は知らなかったらしい。



関連作品

斜陽のおもかげ(昭和42年1967





【各エピソード解説】

第7回まで第8回第9回第10回第11回
第12回第13回






昭和41年5月26日(木)放映


おかあさん

第386話「鬼の夕焼け」



TBSテレビ放映 
21時00分〜21時30分(30分)白黒作品
演 出山中啓子脚 本秋元松代


【出演】

淡島千景(飛鳥多満子)観世栄夫(無常太)岸田森(清経)小川真由美(静)鈴木やすし(宗盛)
大辻伺郎(融)金子光伸(頼政)   


【物語】


飛鳥流家元の無常太(観世栄夫)は、女性関係にだらしなく、
次々と数人の女達に子供を生ませていた。
妻の多満子は、その子供達を引き取り育てなければならなかった。
そして、ようやく独り立ちしていっても、
子供たちは誰一人感謝せずに、かえって多満子の事を陰口でお人よしなどとあざけっていた。
だが、無常太はあっけなく急死してしまう。
喪主席に座った多満子は、
遺影に向かって心の中では、これでさっぱりしたと言い放つ。
だが、次々に隠し子を育てなければならなかった屈辱の日々を思い出しているうちに心が乱れ、
葬列に並んでいる人々の顔が、次第に能面に変わって見えてきた。
多満子は、半狂乱になってしまう…。


【解説】


おかあさんをテーマにした30分のテレビシリーズに、三度目の出演。
この時期に、女性の演出家、脚本家コンビは珍しい。


【岸田森の役】

清経



関連作品

おかあさん

おかあさん 第324話「味はおふくろ」  (昭和40年1965
おかあさん 第367話「夜の静寂(しじま)を…」(昭和41年1966








昭和41年8月1日(月)〜10月28日(金)放映


愛しの太陽

全65回



フジテレビ毎週月曜日〜金曜日放映
13時30分〜13時45分(15分)白黒作品
演 出平松敏男脚 本早坂暁




【出演】

岸田森(首藤英二)渡辺美佐子(首藤朝子)渡辺康子(英二の恋人)小山田宗徳
(英霊の声でナレーション)


【物語】


上官の命令で捕虜の処刑に立ち会わされただけで戦犯に問われた、
元学徒出陣の特攻隊隊員、首藤英二(岸田森)が、
自分に課せられた不当な罪の証を立てるべく必死な逃亡生活に入る。
戦争未亡人の兄嫁、朝子(渡辺美佐子)は、英二を優しく励ます。
しかし、朝子の夫は、実は生きている英霊だった。
戦争の非運に負けず、強く生き、つつましく愛しあった二人を描く。


【解説】


脚本の早坂暁が、岸田森のイメージを生かし、話し合いながら書き進めたシリーズ。
実在のモデルはいないが、これに似た経験の持ち主はたくさんいるはずと考え、
それらの素材の一つをヒントに、早坂暁が書き下ろした。
「この話は逃亡の話です。しかし、逃げ切ることが目的のドラマではなく、
生へ向かって、愛へ向かって走っているのです。
私たちの生は、何百万という犠牲者の生を背負った生であることを確認したいのです。
また、私たちの愛は、
何百万という戦没した青春の分を生きる生でなくてはならないのです。
そうした日本の使命を、
異常な状況下での異常な愛を通じて描いていきたい。」(「TVガイド」より)
と早坂暁は語っている。
岸田森も、いろいろと実験的な演技をためすことが出来て楽しかったと後年語っている。
製作時間のないテレビシリーズにしては破格の扱いだった。
ちょうどこのころは六月劇場の活動の時期とも重なっている。


【岸田森の役】

首藤英二


【放映日】

第1回〜第5回
8月1日(月)〜 8月5日(金)

第6回〜第10回
8月8日(月)〜8月12日(金)

第11回〜第15回
8月15日(月)〜8月19日(金)

第16回〜第20回
8月22日(月)〜8月26日(金)

第21回〜第25回
8月29日(月)〜9月2日(金)

第26回〜第30回
9月5日(月)〜9月9日(金)

第31回〜第35回
9月12日(月)〜9月16日(金)

第36回〜第40回
9月19日(月)〜9月23日(金)

第41回〜第45回
9月26日(月)〜9月30日(金)

第46回〜第50回
10月3日(月)〜10月7日(金)

第51回〜第55回
10月10日(月)〜10月14日(金)

第56回〜第60回
10月17日(月)〜10月21日(金)

第61回〜第65回(最終回)
10月24日(月)〜10月28日(金)


関連作品


早坂暁

真田幸村(昭和41年1966
契りきな(昭和44年1969
浮世絵女ねずみ小僧 第2話「霧の夜の襲撃」(昭和46年1971
天下堂々  全47話 (昭和48年1973
斬り抜ける 俊平ひとり旅 第13話「あなたが欲しい」(昭和49年1974
必殺からくり人 第12話「鳩に豆鉄砲をどうぞ」(昭和51年1976
新必殺からくり人 第2話「東海道五十三次殺し旅 戸塚」(昭和52年1977
南海放送創立25周年記念番組 わが兄はホトトギス(昭和53年1978
ドラマ人間模様 新事件 わが歌は花いちもんめ 全5回(昭和56年1981








昭和41年10月24日(月)〜昭和42年10月16日(月)放映


真田幸村

全52回



TBSテレビ毎週月曜日放映
20時00分〜20時56分(56分)白黒作品


【出演】

中村錦之助(真田幸村)浅丘ルリ子(久美)松山英太郎(猿飛佐助)日下武史(霧隠才蔵)長谷川哲夫(海野六郎)
清水紘治(望月六郎)大前鈞(三好清海)尾形伸之介(三好伊三)柴田p彦(穴山小助)石立鉄男(根津甚八)
新田昌玄(筧十蔵)田中邦衛(由利鎌之助)野川由美子(亜矢)松尾嘉代(菊)大川栄子(その)
小林哲子(りん)三井美奈(浪江)中村竹弥(真田昌幸)仲谷昇(真田信幸)岸田今日子(大蓮院)
中村光輝(小太郎)中村勘九郎(真田大助)東野英治郎(豊臣秀吉)淡島千景(淀君)東山千栄子(北政所)
中村信二郎(豊臣秀頼)河又一夫(豊臣秀頼)太田博之(豊臣秀頼)北大路欣也(木村重成)森雅之(片桐且元)
志村喬(大谷吉継)芥川比呂志(安国寺恵瓊)神山繁(石田三成)三津田健(織田有楽)石山健二郎(南光坊天海)
加藤治子(常高院)久我美子(崇源院)細川ちか子(阿茶局)尾上九朗右衛門(徳川秀忠)中村勘三郎(徳川家康)
天本英世(服部半蔵)松本克平ユセフ・トルコ(ペドロ・リマ)本郷功次郎(吾妻左近)河野秋武(樋口四角兵衛)
高橋昌也(土井利勝)下元勉(榊原康政)田村高広(小早川秀秋)上野達弘(大助幸昌)原保美(大野修理)
佐々木孝丸久米明(小西行長)清水元村瀬幸子(チャンバラお勝)菅井一郎(将監)
保科三良(森国昭)草野大悟(辰ぞ)桑山正一(青庵)信欽三細川俊夫(浅野左京太夫)
清水将夫(九右衛門)安井昌二(高部天兵衛)三井弘次春川ますみ(おさよ)左時枝(テツ)
日比野恵子(すず)日高澄子天野新二水野久美(千代)川口秀子(阿国)
潮万太郎(山口駿河守)川口小枝(佳代)河村有紀(美保)百瀬功一(大助)佐藤慶(伊藤数馬)
江幡高志(むささびの権六)恵とも子(千姫)長谷川稀代(かげろう)田崎潤(加藤清正)山形勲(片桐且元)
山内明(長曽我部盛親)岸田森(海野国三)加藤武(後藤又兵衛)小山源喜植村謙二郎
田村寿子(ヤッペ)左卜全根上淳南原宏治(塙団右衛門)真船道朗(市川安吾)
小夜福子木村功(薄田隼人)   


【解説】


全52回にわたり、名将真田幸村の波乱に富んだ一生を描いた大河歴史ドラマ。
中村錦之助と浅丘ルリ子を始めとする豪華なキャストや、
スケールの大きな合戦シーンが話題となった。
始めは松山善三の脚本でスタート、途中から早坂暁にバトンタッチし、この長丁場を描ききった。
また、演出は大山勝美がメインで担当、
久世光彦、橋本信也ら、TBS演出陣も参加。
日本視聴者会議賞を受賞している。
新聞のテレビ欄などでは、途中放映された総集編をはさんで、第一部と第二部、
そして大坂冬の陣、夏の陣を中心とした第三部という、三部作と紹介されている。


【岸田森の役】

海野国三

第39回「天下の浪人」に出演が確認出来る。
他の出演話数は不明。


関連作品

早坂暁

愛しの太陽 (昭和41年1966
契りきな(昭和44年1969
浮世絵女ねずみ小僧 第2話「霧の夜の襲撃」(昭和46年1971
天下堂々  全47話 (昭和48年1973
斬り抜ける 俊平ひとり旅 第13話「あなたが欲しい」(昭和49年1974
必殺からくり人 第12話「鳩に豆鉄砲をどうぞ」(昭和51年1976
新必殺からくり人 第2話「東海道五十三次殺し旅 戸塚」(昭和52年1977
南海放送創立25周年記念番組 わが兄はホトトギス(昭和53年1978
ドラマ人間模様 新事件 わが歌は花いちもんめ 全5回(昭和56年1981





【各エピソード解説】

第1回第2回第3回
第4回第5回第6回
第7回第8回第9回
第10回第11回第12回
第13回第14回第15回
第16回第17回「野ネズミ作戦」第18回「関ヶ原前夜 その1」
第19回「関ヶ原前夜 その2」第20回「関ヶ原前夜 その3」第21回「関ヶ原」
第22回「関ヶ原合戦」第23回「死ぬ者、生きる者」第24回「関ヶ原脱出」
第25回第26回第27回「落城」
第28回「総集編」第29回「鬼の村で」第30回「九度山の風」
第31回「ホトケの忍者」第32回「大仏炎上」第33回
第34回第35回「乱れ雲」第36回「哀しい女たち」
第37回「残党の歌」第38回「二条城の会見」第39回「天下の浪人」
第40回「国家安康」第41回「桐は枯れた」第42回「九度山脱出」
第43回第44回「大阪冬の陣 その1」第45回「大阪冬の陣 その2」
第46回「いつわりの講和」第47回第48回
第49回「十粒の麦」第50回「大阪夏の陣 その1」第51回「大阪夏の陣 その2」
第52回「真田日本一の兵」(最終回)  






昭和41年10月31日(月)〜12月30日(金)放映


伊都子

全45回



フジテレビ毎週月曜日〜金曜日放映
12時00分〜12時15分(15分)白黒作品
監 督板谷紀之原 作岸田國士脚 本岡田光治




【出演】

稲垣美穂(北浦伊都子)堀雄二(中沼茂生)岸田森(穂高連太郎)佐竹明夫(北浦剛)新井茂子(鳥羽美香子)


【物語】


社会部記者穂高連太郎(岸田森)は、
家出をした某官庁官吏北浦氏の妻、伊都子(稲垣美穂)を取材するように命じられた。
伊都子は、家出の原因を、ただ夫と性格が合わないからだと語る。
穂高は、これでは記事にならないので発表はしないと、伊都子と約束する。
だが、他紙が伊都子の事を書きたてたために、
穂高はこの会見記を記事にしてしまう。
社会部の部長、中沼(堀雄二)は、
独身時代伊都子とはお互いに好意を持っていた。
そのために、この事件を書き立てる事をあまり望まず、
左遷されようとしていた。
しかもこの事件以来、中沼は、
伊都子の事が忘れられなくなっていた。

一方、会見の時に出会った伊都子の妹、美香子(新井茂子)と穂高との間には、淡い恋心が芽生えていた。
だが、日ごろから病弱だった美香子の余命はいくばくもなかった。
穂高は、そんな美香子と結婚式を挙げたいと、中沼に立会人を頼んだ…。


【解説】


岸田森の伯父に当たる、岸田國士が原作の「善魔」を帯ドラマ化。
善意にあふれながら、勇気と行動力が足りなかったために幸せをつかめなかった、
中年の男女、中沼茂生(堀雄二)と北浦伊都子(稲垣美穂)。
そして、激しく愛しながら、
過酷な運命によって結ばれることの無かった、穂高連太郎(岸田森)と、鳥羽美香子(新井茂子)。
この二組のカップルを、対比させながら描いてゆく。

「善魔」は、昭和26年1951に松竹で映画化されているが、
そこでデビューした三國連太郎は、役名をそのまま芸名にしてデビューしている。
今回のドラマ化は、さすがに「三國連太郎」のままでは使えなかったので、「穂高連太郎」と改名された。

映画では、若い連太郎の方に重点が置かれて描かれたが、
今回のテレビ化は、放映時間を考えて、稲垣美穂子が演じる伊都子に重点を置いている。


【岸田森の役】

穂高連太郎

社会部の青年記者。
取材で知り合った、病弱な美香子(新井茂子)と愛し合うようになる。
美香子が死ぬ前に結婚式をあげようとするけれども、
残念ながら間に合わない。
それでも、死せる花嫁と結婚式を挙げる。


【放映日】

第1回〜第5回
10月31日(月)〜11月4日(金)

第6回〜第10回
11月7日(月)〜11月11日(金)

第11回〜第15回
11月14日(月)〜11月18日(金)

第16回〜第20回
11月21日(月)〜11月25日(金)

] 第21回〜第25回
11月28日(月)〜12月2日(金)

第26回〜第30回
12月5日(月)〜12月9日(金)

第31回〜第35回
12月12日(月)〜12月16日(金)

第36回〜第40回
12月19日(月)〜12月23日(金)

第41回〜第45回
12月26日(月)〜12月30日(金)










昭和41年12月22日(木)放映


恋人たち

第12話「おせっかいはやめて」



NETテレビ 
21時30分〜22時00分(30分)白黒作品
演 出田中利一脚 本八木柊一郎


【出演】

緑魔子河内桃子岸田森



【解説】


13回の単発形式で、
毎回違った恋人達を登場させ、違ったシチュエーションの恋愛を見せる。
愛を通して、生きていることの素晴らしさをくみ取ってもらおうというのが狙いのシリーズ。
























































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