昭和41年1月2日(日)放映


第1話「鞍馬の火祭」


【物語】

京都の鞍馬山に預けられていた源義明の九男、遮那王(尾上菊之助)は、
15歳になっていた。
鞍馬山の奥にある僧正ヶ谷で、毎夜武芸の稽古を行うのを常としている。
鞍馬の火祭の日、五人の武士が鞍馬寺に潜り込んだ。
五人はいずれも源氏にゆかりのある者たちだったが、
遮那王を討ち取って平家に随身しようとしていたのだ。
だが、五人の侍は、遮那王の華麗な剣捌きにたちどころに打ち据えられてしまう。


【解説】

このエピソードに、岸田森が演じる次郎公宗は4シーン程出演する。
5人組の中の一人なので、余りセリフはない。
仲間が遮那王(尾上菊之助)に、一瞬のうちに打ち据えられるのを見て、
太刀を持ったまま動けなくなってしまう。
五人組の中の喜三太(常田富士男)が後まで出演することになり、
最終回までレギュラーとして登場、義経と運命を共にすることになる。


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昭和41年1月9日(日)放映


第2話「悲母観音」


【物語】

奥州平泉の藤原秀衡(滝沢修)の命を受けた金売り吉次(加東大介)は、
やっとの事で鞍馬寺の遮那王(尾上菊之助)と面会することが出来た。
たが、遮那王は吉次の言葉に耳を貸そうとはしなかった。
一方、鞍馬寺では、もはや平家の刺客を防ぎきれないと考え、
遮那王は京の町へと行くことになった。


【解説】

喜三太(常田富士男)は、
遮那王(尾上菊之助)の数少ない共の一人として活躍する。
岸田森はじめ、後の4人は、このエピソードには出演していない。


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昭和41年1月16日(日)放映


第3話「五条の橋」


【物語】

鞍馬の山を下りた遮那王(尾上菊之助)は、
吉次(加東大介)達に守られて、
一条大蔵卿長成(坂東秀調)の屋形に母の常磐(山田五十鈴)を訪ねた。
常磐から、奥州平泉へ行くように勧められて、遮那王の心は決まる。
そして、吉次たちを振りきって一人鞍馬へと帰る途中、
五条の橋の上で、弁慶(緒形拳)と出会う。


【解説】

この話のラストシーン近くで、
第1話で遮那王(尾上菊之助)を襲ったグループが再び登場。
平家の武者たちと共に、遮那王たちを仰木峠で待ち伏せをする。
次郎公宗(岸田森)は、遮那王の腕に恐れを抱く仲間達を見て、
「小冠者と見て、不覚を取った」と強がって見せる。

第3話は、この待ち伏せを準備するシーンで終了、
続きは次回へと持ち越しされる。



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昭和41年1月23日(日)放映


第4話「初冠(ういこうぶり)」


【物語】

三月三日の夜明け、
牛若丸(尾上菊之助)一行は、金売り吉次(加東大介)らに守られて、
鞍馬山を抜け、奥州藤原秀衡のもとに向かった。
途中、四条正門坊(土方弘)らの待ち伏せもあったが、
これを斬り抜けて、沢の長者の屋敷へと落ち着く。
ここで牛若丸は、初冠の式を挙げ、源九郎義経を名乗るようになる。
一方、牛若丸に心服した弁慶(緒形拳)は、牛若丸一行を追いかけた。


【解説】

話は、第3話の仰木峠のシーンの続きから始まる。
牛若丸一行を待ち伏せしているうちに、
4人組の一人、新宮の源八正綱(小柳修次)が改心して、討っ手の前に立ちふさがる。
それを止めようとした次郎公宗(岸田森)は、
あっけなく源八に斬り捨てられてしまう。
岸田森の出演は、ここで終了する。


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