昭和45年10月7日(水)放映
第1回
【物語】
武士を夢見て、武蔵(高橋幸治)と親友の又八(岸田森)は、関ケ原の合戦に参加した。
しかし、自分達がついた西軍は負けてしまい、二人は敗走する。
その途中、野武士の後家、お甲(渡辺美佐子)、朱美(加賀まり子)親子に出会い匿ってもらう。
二人と残るという又八を残し、武蔵は一人故郷へと向かった。
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昭和45年10月14日(水)放映
第2回
【物語】
武蔵(高橋幸治)は、一人故郷の作州宮本村に帰って来る。
そして、お杉婆さん(三益愛子)に、息子又八(岸田森)の生存を知らせようとした。
しかし、待っていたのは、徳川方による残党狩りだった。
武蔵は、身を守るために故郷の村人達を、やむを得ず殺して逃げる。
そんな荒れすさんだ野獣のような武蔵の前に、名僧沢庵和尚(松村達雄)が現れた。
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昭和45年10月21日(水)放映
第3回
【物語】
沢庵和尚(松村達雄)に捕らえられた武蔵(高橋幸治)は、縛られて千年杉につるされてしまう。
だが、武蔵は和尚の説得を何一つ聞き入れなかった。
とうとう和尚は、武蔵に首をはねてやると宣言する。
それを聞いた武蔵は、野獣のような猛々しい血が嘘のように消えて、生への激しい欲望が生まれた。
しかし、和尚は武蔵を許そうとはしなかった。
その夜、武蔵は、又八(岸田森)の許嫁お通(梓英子)に助け出された。
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昭和45年10月28日(水)放映
第4回
【物語】
関ヶ原の戦いが終わってから5年がたった。
宮本武蔵(高橋幸治)は、混乱から立ち直って繁栄している京の町に現れた。
武蔵は、名を上げるために、京でも一流の吉岡道場に試合を申し込む。
だが、当主の清十郎(石浜朗)は不在だった。
武蔵は自分の相手が、当主の清十郎でなければならないと決めていたので、勝負を預けて再び旅に出た。
その頃、当の清十郎は、色里で酒におぼれていた…。
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昭和45年11月4日(水)放映
第5回
【物語】
武蔵(高橋幸治)は、宝蔵院の槍を学ぶために、奈良へ向けて旅立った。
一年後に約した吉岡道場の当主、清十郎(石浜朗)との試合に備えて、一層腕を練りたかったのだ。
ところが、宝蔵院での試合に武蔵は簡単に勝ってしまう。
そして老師、日観(内田朝雄)に
「あなたは強すぎる。もっと弱くなりなさい」という、不可解な忠告を受ける。
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昭和45年11月11日(水)放映
第6回
【物語】
ある日武蔵(高橋幸治)は、柳生石舟斎が切ったシャクナゲの花を手に入れた。
その切り口の見事さに感服した武蔵は、柳生家に接近しようとする。
そんな時、武蔵の弟子、城太郎(大山尚雄)が、石舟斎の飼い犬を殺してしまう。
これを口実に、武蔵は強引に石舟斎に試合を申し込んだ。
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昭和45年11月18日(水)放映
第7回
【物語】
武蔵(高橋幸治)は、旅の途中市兵衛と知り会った。
市兵衛は、元武士であったが、
吉岡道場の者に喧嘩を売られて、その時の怪我で足が不自由になっていたのだ。
その頃、吉岡道場の高弟、祗園藤次(高津住男)は、
船の中で背中に長い太刀を背負った、生意気な青年剣士、佐々木小次郎(山崎努)に出会う。
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昭和45年11月25日(水)放映
第8回
【物語】
武蔵(高橋幸治)は、修業しために鎖鎌を使う宍戸梅軒(小池朝雄)を訪ねる。
しかし残念ながら留守で会えなかった。
しかも不注意から、そこで床に出た釘を踏み抜いてしまう。
一方、吉岡清十郎(石浜朗)は、佐々木小次郎(山崎努)に、
来るべき武蔵との果たし合いの助力を頼もうとしていた。
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昭和45年12月2日(水)放映
第9回
【物語】
又八(岸田森)と武蔵(高橋幸治)は、元旦に京都で落ち合おうという約束をしていた。
しかし、約束の場所に現れたのは、朱実(加賀まり子)だった。
朱実は切々と武蔵への情を訴えた。
こうした二人を、遠くから小次郎(山崎努)が見ていた…。
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昭和45年12月9日(水)放映
第10回
【物語】
吉岡道場での清十郎(石浜朗)との勝負は、あっけなく武蔵(高橋幸治)の勝利に終る。
一年もかけて準備した武蔵であったが、勝負に勝った喜びはなく、
無様な清十郎に対する憐れみしか感じられなかった。
武蔵が立ち去った後、吉岡道場では、次男の伝七郎(山本紀彦)が、武蔵を討つのだと息巻いていた。
その頃、武蔵はふとしたきっかけで、茶人の本阿弥光悦(仲谷昇)と知りあう。
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昭和45年12月16日(水)放映
第11回
【物語】
光悦(仲谷昇)に誘われて、武蔵(高橋幸治)は初めて遊廓に足を踏み入れる。
だが、吉岡道場の伝七郎(山本紀彦)からの挑戦状が気になって、光悦が遊ぶのをただ見ているだけだった。
耐えきれなくなった武蔵は、光悦達が席を外した隙に、決戦場所の三十三間堂へと走る。
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昭和45年12月23日(水)放映
第12回
【物語】
勝負には勝ったが、吉岡道場の門弟達が遊廓を取り囲んだため、
武蔵(高橋幸治)は表に出ることが出来なかった。
だが、お通(梓英子)が病気だと聞いた武蔵は、堂々と総門に姿を現した。
復讐に燃える吉岡道場の門弟達は、そんな武蔵に群がる。
そこに現れた小次郎(山崎努)は、門弟たちを説得、
武芸者の法にかなった試合をする事になる。
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昭和45年12月30日(水)放映
第13回
【物語】
決闘場所の一乗寺、下り松で、武蔵(高橋幸治)は吉岡一門を相手に決闘を始めた。
世に言う有名な、一条下り松の決闘である。
大勢の敵が向かってくる。
たった一人で立ち向かう武蔵は、思わず二刀を使い、
吉岡道場が名目人として立てた幼い源次郎を討ち取り勝利を得た。
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昭和46年1月6日(水)放映
第14回
【物語】
試合とはいえ、年少の源次郎を斬ってしまい、
さすがに心が責められた武蔵(高橋幸治)は、深山にこもって毎日観音様を彫っていた。
だが、又八の出奔を武蔵のせいと逆恨みしているお杉婆さん(三益愛子)は、山法師達に武蔵を襲撃させる。
なんとか危機を逃れた武蔵は、とある山小屋で又八(岸田森)と偶然出会った。
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昭和46年1月13日(水)放映
第15回
【物語】
木曽路を旅していた武蔵(高橋幸治)は、
一緒にいたお通(梓英子)を、ちょっとした隙に何者かにさらわれてしまう。
必死に探し回る武蔵は、ある百姓屋で、棒を巧に使う青年と出会った。
青年は夢想兼之助(大和学)といい、武蔵は真剣の試合をすることになってしまう。
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昭和46年1月20日(水)放映
第16回
【物語】
武蔵(高橋幸治)は、旅の途中で出会った石母田外記に、仙台藩への士官を勧められた。
そして、気づかないうちに、士官の仕度金として大金を渡されてしまう。
士官するつもりのない武蔵は、外記に金を返そうと、仕方なく仙台へと出向いた。
それとは逆に、江戸では、小次郎(山崎努)が、高禄で自分の事を売り込もうとしていた。
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昭和46年1月27日(水)放映
第17回
【物語】
下総の荒れ地にやって来た武蔵(高橋幸治)は、開墾の仕事を始めた。
それは、武蔵流の剣の修業でもあった。
そのころ、何者かに連れ去られたお通(梓英子)は、又八(岸田森)と共に江戸にいた。
連れ去ったのは、又八だったのである。
武蔵の事を忘れられないお通は、すっかり心を閉ざしてしまった。
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昭和46年2月3日(水)放映
第18回
【物語】
武蔵(高橋幸治)は、江戸へと出てきた。
ある夜、武蔵は又八の事で逆恨みしているお杉(三益愛子)が雇ったヤクザ者に襲われた。
その時、小幡勘兵衛の高弟、北条新蔵(北村総一郎)が、助太刀をしてくれた。
しかし、北条は小次郎(山崎努)の返り討ちで重傷を負う。
武蔵は北条を助ける羽目になった…。
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昭和46年2月10日(水)放映
第19回
【物語】
武蔵野に庵を構え、静かな生活を送っていた武蔵(高橋幸治)は、
ある日、幕府に仕える軍師、北条安房守に招かれた。
ところが、安房守が待つ離れ座敷に行く途中、ただならぬ殺気を感じた。
武蔵は、殺気をはずすために、回り道をして離れに向かった。
殺気の元は、柳生但馬守だった。
但馬守は、殺気を事前にはずした腕に関心して、
この一件で試合をしたことにしてはもらえないかと武蔵に申し入れた。
名人にそうまで言われた武蔵は、ただ恐れ入るばかりだった。
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昭和46年2月17日(水)放映
第20回
【物語】
秩父の三峰神社の祭りにやって来た武蔵(高橋幸治)を、何者かが襲ってきた。
三峰神社の宝蔵守りとなっていた鎖鎌を使う宍戸梅軒(小池朝雄)と、
いまは野党に落ちぶれた吉岡道場の高弟、祗園藤次(高津住男)たちだ。
一方、江戸の小次郎(山崎努)は、小野次郎衛門の道場に単身殴り込み、
相討ちという成果を上げ、着実に名前を売っていた。
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昭和46年2月24日(水)放映
第21回
【物語】
秩父の三峰神社で斬り合いをした武蔵(高橋幸治)は、神域を血でけがしたと役人に申し出た。
ところが、ちょうど同じ頃、三峰神社の宝物殿から金を盗んだものがあって、
間違えられて秩父の牢へ入れられてしまう。
真犯人は、徳川幕府転覆を計ろうとする奈良井大蔵(高橋正夫)だった。
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昭和46年3月3日(水)放映
第22回
【物語】
沢庵和尚(松村達雄)の助力で、秩父の牢を出られた武蔵(高橋幸治)は、
徳川幕府転覆を計ろうとする奈良井大蔵(高橋正夫)を討った。
江戸に帰ると、武蔵には将軍指南役の内定の知らせが待っていた。
ところが、江戸城に出向くと、召し抱えは沙汰やみという言葉だった。
原因は、武蔵が仇持ちの身であるというこという…。
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昭和46年3月10日(水)放映
第23回
【物語】
一人修業の旅に出た武蔵(高橋幸治)は、
鎌倉のある寺で又八(岸田森)と出会う。
又八は、奈良井大蔵(高橋正夫)が計った将軍暗殺の企みに加わっていたために、
江戸を逃れ、今は僧侶となって寺にいたのだ。
二人は顔を見合わせて、懐かしさと、それまでの複雑ないきさつを思い出し、息を飲んだ…
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昭和46年3月17日(水)放映
第24回
【物語】
自らの剣に迷いを持つ武蔵(高橋幸治)は、
名僧、愚堂和尚(藤原釜足)にその答えを求ようとした。
しかし、愚堂は何も答えてはくれない。
武蔵は、そのまま愚堂にくっついて旅に出る。
ところが京の近くまで来たとき、
愚堂は地上にただ一つの円を描いただけで武蔵の前から去ってしまった。
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昭和46年3月24日(水)放映
第25回
【物語】
武蔵(高橋幸治)は、ついに名僧愚堂(藤原釜足)によって剣の心を開かれた。
しかし、それとは裏腹に、宿敵とも言うべき小次郎(山崎努)から試合状が届いた。
佐々木小次郎が仕える細川藩では、両者の対決を見守っていた。
藩内の不穏な空気を感じた武蔵は、平穏な場所を求めていずことなく姿を消した。
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昭和46年3月31日(水)放映
第26回(最終回)
【物語】
小次郎との試合時刻が過ぎること一刻。
武蔵(高橋幸治)はやっと腰を上げた。
その武蔵をお通(梓英子)が待っていた。
武蔵はお通に、武士の妻は、門出に泣くものではないと力強く言い渡す。
島に着くや、武蔵は舟の中で削った櫂を手に、待ち構える小次郎(山崎勉)と対した。
巌流島の決闘の幕は、切って落とされた。
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