【テレビ作品】


昭和37年6月13日(水) 放映


短い短い物語

第11話「さと子の身の上相談」


NETテレビ放映 
21時45分〜22時00分(15分)白黒作品


【出演】

田代信子岸田森



【解説】


今の所、岸田森の出演が判明している、最初のテレビ番組。
タイトルの通り、15分間で短いエピソードを毎週放送するというスタイルの作品。
他のエピソードの内容から判断して、
実験的な作品を意欲的に制作したシリーズのようだ。
詳しい内容は不明


関連作品

短い短い物語 第35話「群衆」(昭和37年1962








昭和37年7月27日(金)、8月3日(金)放映


近鉄金曜劇場

「結婚」(前後編)



[前編]昭和37年7月27日(金)
TBSテレビ放映 
20時00分〜21時00分(60分)白黒作品

[後編]昭和37年8月3日(金)
TBSテレビ放映 
20時00分〜21時00分(60分)白黒作品

演 出橋本信也原 作芹沢光治良脚 本田井洋子


【出演】

中村伸郎(早見正人)杉村春子(早見咲子)加藤治子香川京子(早見年子)山本学(早見太一)
山岡久乃(新子)奥野匡安井昌二岸田森 


【物語】


早見正人(中村伸郎)は、局長で定年になった元官吏。
妻の咲子(杉村春子)は短歌をたしなむのが趣味で、二十年間続いている。
だが、夫婦としては、決して巧く行っているとはいえなかった。

ある日、新子(山岡久乃)という女が、子供を連れて突然現れた。
女給あがりの新子は正人の愛人。
しかも連れて来た子供は、正人の隠し子だった。
娘、年子(香川京子)は、両親の醜いやり取りを見て、
絶望のあまり自殺をはかり、誤って左の小指を切り落としてしまう。
そして、年子の弟、太一(山本学)も、暗い家庭を飛びだしてしまった。


【解説】


文学座の座員としての出演。
この近鉄金曜劇場枠は、芸術参加作品や日独修好百周年記念番組などの
ドラマ性の強い作品を中心に放映しており、
昭和361961 年12月からは、ほとんどの作品が前後編2回で放映されている。
前後編になって最初の作品が、文学座で初演された「鹿鳴館」だったというように、
近鉄金曜劇場シリーズと文学座のつながりは深いようだ。
岸田森の役は不明。


関連作品

近鉄金曜劇場

近鉄金曜劇場 芸術祭参加作品 「正塚の婆さん」(昭和38年1963
近鉄金曜劇場「剣」(昭和39年1964









昭和37年11月28日(水)放映


短い短い物語

第35話「群衆」



NETテレビ放映 
21時30分〜21時45分(15分)白黒作品



【解説】


『短い短い物語』に二度目の登場。
脚本を担当した岡田光治のオリジナル作品。
主役は特に設定せず、群衆が一人の少女を死に追いやるという物語。
文学座の座員たち二十九人がキャスティングされ、
岸田森はその中の一人としての出演。
現在残されている宣伝用のスチルを見ると
名古屋章らの顔も見え、主に若手を中心にキャスティングされている事がわかる。


関連作品

短い短い物語 第11話「さと子の身の上相談」(昭和37年1962








昭和37年11月29日(木)放映


ひとりぼっち

(芸術祭参加作品)



日本テレビ放映 
21時45分〜22時50分 (65分)カラー作品
演 出福田陽一郎原 作西島大伊奈洸


【出演】

ジェリー藤尾
(ラリー・村山/村山俊)
宮口精二(相良頼正)淡路恵子(相良亜矢子)榊ひろみ(相良美加)柳沢真一(梶マネージャー)
北条真紀子(のぶ)池田昌子(保代)仲谷昇(広岡智也)仲本こうじ(沖山ヒロシ)岸田森


【物語】


新宿コマ劇場で行われていた青春ロカビリー大会に、
青年が飛び入りで歌い、観客の拍手をあびるという事件が起きる。
青年の名は村山俊(ジェリー藤尾)、ガソリンスタンドの店員だった。
この事件は偶然テレビで中継されており、
それを見ていた美加(榊ひろみ)は、彼に目をつけプロダクションに紹介する。

三ヵ月後、俊はラリー・村山として人気歌手となる。
美加の父が、財界の黒幕・頼正(宮口精二)というのも俊には幸運だった。
だが、人気が出るにしたがって、俊は違和感を感じていた。

そんな時、美加の母、亜矢子(淡路恵子)と出会う。
亜矢子は、後妻として相良家に来たために、まだ若かった。
俊と亜矢子は互いに惹かれあい、ついに一晩を過ごしてしまう。


【解説】


音楽好きの若者、俊が社会の波に翻弄される様子を描く作品。
芸術祭参加作品として制作された。
普通、芸術祭参加作品というと、テーマ性が強い作品が制作されるのだが、
この作品は娯楽に徹した作り方をされている。
カラー作品でビデオテープ収録されたドラマは、この作品が初めてだ。
岸田森の役柄などは不明だが、
このテレビドラマには、宮口精二ほか数名が文学座から出演している。
放映時間は60分だが、
放映当日のテレビ欄は、放映時間が上記のようになっているために、ここでは65分とした。






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