【声の仕事】


昭和50年4月7日(月)〜昭和52年3月25日(金)


真田十勇士

全445回


●第1回〜第220回
NHK総合毎週月曜日〜金曜日放映
18時30分〜18時45分(15分)カラー作品

●第221回〜第445回
NHK総合毎週月曜日〜金曜日放映
18時30分〜18時45分(15分)カラー作品


原 作柴田錬三郎脚 本成沢昌茂


【出演】

松山省二(猿飛左助、武田勝頼、真田幸村ほか)名古屋章(真田昌幸、筧十蔵ほか)三谷昇(戸沢白雲斉ほか)
岸田森(山本勘助、高野小天狗ほか)河内桃子(三好清海入道、雅姫ほか) 


【解説】

NHK製作の人形劇帯ドラマ。
前作『新八犬伝』(昭和481973 年〜501975 年)で好評だった、辻村ジュサブローの和風な人形を再び採用し、
二年間八十九週間という長丁場を描ききった。
原作は、柴田錬三郎が担当。
明治時代の「立川文庫」「武士道文庫」などで大活躍した、猿飛左助、霧隠才蔵、三次清海入道ら個性的な登場人物と、
歴史上の人物を組み合わせて、全く新しい奇想天外な構想で書き下ろした。
柴田錬三郎は、時折画面にも登場するという入れ込みようで、
テレビ化された作品に触発されて、新たに作品を書き下ろすほどである。
また、作品中に登場する徳川家康の人形は、わざわざ原作者柴田錬三郎に似せて作られたという。
放映は二年間に渡ったが、途中、夏、冬の期間は数週間放映が休止されていた。
また、昭和511976 年8月30日(月)と8月31日(火)の二日間にわたり、
本編の前後に視聴者向けのコーナーを追加した特集番組が放映されている。
ちなみに特集番組の追加部分の内容は、
熊倉一雄が進行役を勤め、おたよりの紹介や、原作者柴田錬三郎の解説、
辻村ジュサブローの人形教室などのコーナーがあり、いつもより20分多く放映。


【岸田森の役】

高野小天狗/呉羽自然坊 ほか

真田十勇士のメンバー、高野小天狗と呉羽自然坊という、対照的な性格を持った二人の声を主に担当している。
この『真田十勇士』は、物語にゲストが登場しても
レギュラーで声を担当している俳優の誰かが掛け持ちで担当する事が恒例となっている。
岸田森は山本勘助や石田三成などの声も担当しており、
あまりにも数が多いため、各週ごとに判る範囲で記載した。
岸田森の役については、そちらを参照していただきたい。
放映一年目で、声優陣がかなり入れ替わっているが、
岸田森は交代なしに二年間レギュラーで登場。
冷徹な声と共に、コメディー担当のキャラクターも数多く担当、芸域の広さを見せた。



【各エピソード解説】

第1週 第2週第3週第4週第5週
第6週 第7週第8週第9週第10週
第11週 第12週第13週第14週第15週
第16週 第17週第18週第19週第20週
第21週 第22週第23週第24週第25週
第26週 第27週第28週第29週第30週
第31週 第32週第33週第34週第35週
第36週 第37週第38週第39週第40週
第41週 第42週第43週第44週第45週
第46週 第47週第48週第49週第50週
第51週 第52週第53週第54週第55週
第56週 第57週第58週第59週第60週
第61週 第62週第63週第64週第65週
第66週 第67週第68週第69週第70週
第71週 第72週第73週第74週第75週
第76週 第77週第78週第79週第80週
第81週 第82週第83週第84週第85週
第86週 第87週第88週第89週 







昭和50年11月14日(金)


金曜スペシャル

「時効まで後26日!実録・三億円事件」


東京12チャンネル放映  
20時00分〜21時48分(108分)カラー作品
監 督岡本喜八



【解説】

昭和431968 年12月10日(火)に、
府中刑務所脇の路上で起きた「三億円事件」の、時効直前に放映されたドキュメンタリー。
当時、東京12チャンネルで放映されていた『金曜スペシャル』枠で、時間帯を拡大して放映された。
内容は四部構成で、第一部は犯行の再現映像、第二部は事件発生からの捜査の過程。
第三部は事件を担当していた平塚八兵衛元刑事へのインタビュー、
第四部は、犯人の当日の足取りを、推理しながら再現するというもの。
ドキュメンタリー作品が始めての岡本喜八監督は、4,5名の少数編成で撮影に臨んだ。
そのような小所帯の撮影班にもかかわらず、
時効が迫っていてどんな情報でも歓迎だった警察は全面協力を惜しまず、
撮影現場には二台の白バイを派遣、交通整理などを担当したという。
監督自らがインタビュアーになったり、目撃者に、歌舞伎の黒子の衣裳を着せたりと、
独特な演出も取り入れていた。

監督は取材から、犯人は世間で言われているようなスーパーマンのような万能の人間ではなく、
非常に弱い、人間的な人物ではないかという結論で絞めくくる。
ちなみにこの時期、
『太陽にほえろ!』(昭和471972 年〜昭和611986 年)
『非情のライセンス』(昭和481973 年〜昭和551980 年)
『悪魔のようなあいつ』(昭和501975 年)など、
三億円事件を扱った作品が放映され、高視聴率を上げていた。
この作品も、30パーセントを越えるという驚異的な視聴率を稼ぎ出している。



【岸田森の役】

ナレーション


関連作品

岡本喜八

斬る  (昭和43年1968
赤毛  (昭和44年1969
座頭市と用心棒 (昭和45年1970
激動の昭和史 沖縄決戦 (昭和46年1971
にっぽん三銃士 おさらば東京の巻 (昭和47年1972
青葉繁れる (昭和49年1974
吶喊(とっかん) (昭和50年1975
姿三四郎  (昭和52年1977
ダイナマイトどんどん  (昭和53年1978
ブルークリスマス  (昭和53年1978
英霊たちの応援歌  (昭和54年1979
時代劇スペシャル 「着ながし奉行」  (昭和56年1981
近頃 なぜか チャールストン  (昭和56年1981








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