【CM演出】
昭和55年放映
公共広告機構
「公共メッセージ 言葉が凶器になる」
【スタッフ】
プロデューサー:前川鴻 | アイディア:小田桐昭、小田裕一、鈴木花子 | コピー:小田桐昭、小田裕一 | 演出:岸田森 | 声:此島愛子 |
サウンド・エフェクト:大内勇吉 | 録音:稲村和巳 | アニメーション:堀口忠彦 | アート:古谷三敏 | 編集:藤井晃 |
プロダクション・マネージャー:小林史 | | | | |
【内容】
母親・オニババが、息子・タコ坊に説教をする。
「お前恥ずかしくないの!山田君は90点とったっていうし、
ヨーコちゃんは夜中までお勉強ッ!それに比べてお前ときたら…(画面に『比較型』の文字)
同じことを何度も言わせないでちょうだい。
1月3日にもね、12月10日、4日…(画面に『洗いざらい型』の文字)
このあいだのテストは何よ!
ほんとに何をやってもモタモタモタモタ、ダメダメダメダメ…お前なんかもー知らない!(画面に『機関銃型』の文字」
ナレーション「知らずにお子さんの心を傷つけていませんか。叱り方としつけ、むずかしいですね。」
【解説】
岸田森が、公共広告機構のコマーシャル演出を手掛けたもの。
なんとアニメーションのCMである。
S&Bでの、水谷豊とのコンビもそうだが、岸田森の多彩な能力がここでも垣間見られる。
古谷三敏の代表的マンガ「ダメおやじ」で悪妻ぶりを発揮していた名キャラクター、オニババが、
息子のタコ坊を徹底的にしかりつける様子を描く。
子供を叱り間違えると、取り返しのつかないことになるという、関大の鈴木祥蔵教授の話にヒントを得て制作された。
30秒バージョンのほかに「比較型」「洗いざらい」「機関銃」という15秒バージョンが3種類ある。
社団法人公共広告機構とは、住みよい社会を作るために、社会性、公共性のある問題を提起し、
その解決のための行動をすることを広告を通じて呼びかける、営利を目的としない民間団体。
昭和55年12月27日(土)上演
舞台演出
勝アカデミー公演「かもめ」より
勝アカデミー第一期たち公演 | 東京・山野ホールにて上演 |