【テレビ作品】
昭和52年1月21日(金)
新必殺仕置人
第1話「問答無用」
NETテレビ放映(ABC) | |
22時00分〜22時54分(54分) | カラー作品 |
【出演】
藤田まこと(中村主水) | 中村嘉葎雄(己代松) | 火野正平(正八) | 中尾ミエ(おてい) | 河原崎建三(死神) |
二宮さよ子(お兼) | 灰地順(喜平) | 大林丈史(市郎太) | 阿藤海(次郎次) | 島米八(未三) |
藤村富美男(元締 虎) | 井関一(闇の俳諧師) | 瀬下和久(闇の俳諧師) | 阿井美千子(闇の俳諧師) | 藤沢薫(闇の俳諧師) |
原聖四郎(闇の俳諧師) | 堀北幸夫(闇の俳諧師) | 遠山欽(矢切りの庄兵衛) | 浜田雅史(書き役) | 小林加奈枝(おかみ) |
松尾勝人(職人) | 美鷹健児(職人) | 岸田森(筑波重四郎) | 菅井きん(せん) | 白木万理(りつ) |
山崎努(念仏の鉄) | 芥川隆行(ナレーター) | | | |
【物語】
南町奉行所の同心・中村主水(藤田まこと)は、牢破りを未然に防いだ功で、定町廻りに出世していた。
そこに、昔の裏稼業仲間・念仏の鉄(山崎努)から、主水の命が売られたという情報が来る。
初めは信用しなかった主水だが、何回も命を狙われると信じないわけにもゆかず、
鉄の勧めで一時身を隠す事にした。
主水は上役の筑波(岸田森)にだけ居所を明かしていたが、それでも命を狙われる。
主水は、誰が命を狙っていたのかを悟った。
【解説】
『必殺仕掛人』(昭和47年1972)から始まる、必殺シリーズ第10弾。
名作と言われるシリーズ第2弾『必殺仕置人』(昭和48年1973)の続編に当たるシリーズで、
名キャラクター、中村主水(藤田まこと)と念仏の鉄(山崎努)の二人が再会する。
昭和52年1977 1月から全41話放映された。
殺しの依頼は、元締の虎(藤村富美男)率いる「寅の会」で、競売にかけて入札させるというのが面白かった。
元締、虎役の藤村富美男は、元阪神タイガースの選手。
「虎」の名前の由来はここから来ている。
この当時は、野球を引退して、商事会社の部長を務めていた。
必殺シリーズ独特のスタイルは、この作品で完成されたと言っても過言ではないだろう。
ちなみに、サブタイトルは、毎回「〜無用」となっている。
【岸田森の役】
筑波重四郎
南町奉行所の中村主水(藤田まこと)の上司。
囚人の盗んだ金の横領を企むが、事件を再調査しようとする主水が邪魔になり、裏稼業に暗殺を依頼する。
最後は、主水に一刀両断の元に斬り捨てられる。
主水とのラストの立ち合いの迫力はかなりのもの。
結局、この事件が主水に裏稼業への復帰を決意させた。
関連作品
山内久司プロデューサー
魔像・十七の首(昭和44年1969)
快刀乱麻 第2話「死と死と人は来ぬか雨」 (昭和48年1973)
おしどり右京捕物車 第16話「闇(やみ)」 (昭和49年1974)
斬り抜ける(斬り抜ける 俊平ひとり旅)全20話 (昭和49年1974)
必殺仕置屋稼業 第12話「一筆啓上魔性が見えた」 (昭和50年1975)
必殺からくり人 第12話「鳩に豆鉄砲をどうぞ」 (昭和51年1976)
新必殺からくり人 第2話「東海道五十三次殺し旅 戸塚の宿」 (昭和52年1977)
必殺仕事人 第1話「主水の浮気は成功するか」 (昭和54年1979)
昭和52年2月14日(月)
新・座頭市
第19話「越後から来た娘」
フジテレビ放映 | |
21時00分〜21時54分(54分) | カラー作品 |
監 督 | 黒田義之 | 原 作 | 子母沢寛 | 脚 本 | 久貴千賀子 | 下飯坂菊馬 |
【出演】
勝新太郎(座頭市) | ジュディ・オング(おさよ) | 火野正平(吾市) | 岸田森(柳田浩之進) | 楠田薫(おもん) |
中台祥浩 | 川浪公次郎 | 出水憲司 | 花岡秀樹 | 美鷹健児 |
鈴木義章 | 尾沢誠 | | | |
【物語】
出稼ぎ人足の吾市(火野正平)会いたさに、越後からおさよ(ジュディ・オング)が旅をしてきた。
家の借金のため、庄屋に妾孝行する前に一目会いたいというのだ。
市(勝新太郎)は、相思相愛の二人を結び付けようと賭場で稼ぎ、それを二人に差し出した。
ところがその金は、豪商春木屋から盗難届が出ていた刻印金だった。
吾市に容疑がかかり、関八州の役人・柳田浩之進(岸田森)の配下に捕まってしまう。
だが、その刻印金には意外な真実があった。
【解説】
座頭市シリーズ3度目の出演。
昭和51年1976
10月4日から始まった『新・座頭市』には、第2話「父恋い子守唄」にも出演している。
『新・座頭市』全26本のうちに、岸田森は二回も別の役で出演している事になる。
このクライマックス撮影時、勝新太郎の仕込みが岸田森の足に刺さってしまうというアクシデントが起きてしまう。
だが、勝新太郎も岸田森も芝居を止めず、怪我をしたまま最後まで演じ通し、
実際にその時に撮影したものが本編に使われている。
【岸田森の役】
柳田浩之進
関八州の役人。その権力を使い、利権をむさぼる。
賄賂にもらった小判が刻印金だったために、証拠を消すため吾市を犯人に仕立て上げた。
おさよ(ジュディ・オング)に襲い掛かかろうとしている所に、助けにやって来た市(勝新太郎)に斬られる。
地位も権力もある自分が、どこの誰だかわからない市に、あっさり斬り殺されたというショックで、
びっくりしたような表情で死んでゆく芝居が印象的だった。
関連作品
勝プロダクション
座頭市と用心棒 (昭和45年1970)
子連れ狼 三途の川の乳母車 (昭和47年1972)
子連れ狼 親の心子の心 (昭和47年1972)
唖侍 鬼一法眼 第2話「くちなしの子守唄」(昭和48年1973)
御用牙 かみそり半蔵地獄責め (昭和48年1973)
座頭市物語 第14話「赤ン坊喧嘩旅」(昭和50年1975)
痛快!河内山宗俊 第22話「桃の節句に雪を見た」(昭和51年1976)
痛快!河内山宗俊 第26話「無頼六道銭」(最終話)(昭和51年1976)
新・座頭市 第2話「父恋い子守り唄」(昭和51年1976)
座頭市物語(3幕9場) (昭和53年1978)
鶴八鶴次郎(4幕7場) (昭和53年1978)
因果小僧六之助(3幕6場) (昭和53年1978)
魂の試される時 全17回 (昭和53年1978)
新・座頭市(第二部) 第13話「忠治を売った女」(昭和53年1978)
新・座頭市(第3部) 第3話「市の耳に子守唄」 (昭和54年1979)
舞台演出 勝アカデミー公演「かもめ」より (昭和55年1980)
あいつと俺 全4話 (昭和55年1980)
警視-K 第10話「いのち賭けのゲーム」 (昭和55年1980)
時代劇スペシャル「快傑黒頭巾」 (昭和56年1981)
時代劇スペシャル「傘次郎・新子捕物日記 夫婦十手(めおとじって)」(昭和57年1982)
あいつと俺(未放映分)第5話〜第12話 (昭和59年1984)
昭和52年2月15日(火)
破れ傘刀舟 悪人狩り
第125話「ろくでなし」
NETテレビ放映 | |
21時00分〜21時54分(54分) | カラー作品 |
【出演】
萬屋錦之介(叶刀舟) | 桂小金治(仏の半兵衛) | 真夏竜(榊大介) | 上原美佐(矢車のお千) | 江波杏子(稲妻のお蘭) |
工藤堅太郎(源之進) | 岸田森(一馬) | 大山のぶ代(お新) | 水原ゆう紀(志乃) | 北見治一(了海) |
梅津栄(古着屋) | 人見きよし(柏仙) | 藤山浩一(利蔵) | 加地健太郎(樋口周蔵) | 浜田晃(堂上帯刀) |
小笠原まり子 | 和久井節緒 | 八幡源太郎 | 川崎徹 | 本田昭夫 |
馬場雅夫(語り) | | | | |
【物語】
お志乃(水原ゆう紀)は、家出した兄を探しに江戸へ来たが、
浪人の源之進(工藤堅太郎)に騙され、岡場所へ売られそうになった。
危機を救った刀舟(萬屋錦之介)は、お志乃が不治の病にかかっており、余命いくばくもないことを見抜く。
お蘭たちはお志乃と兄の一馬(岸田森)を一目会わそうと、必死に行方を探す。
その頃、岡場所の土地を乗っ取ろうという、悪徳商人一味が現れる。
一馬は、そこに用心棒として出入りしていた。
【解説】
八方破れな蘭医・叶刀舟(萬屋錦之介)を主役にした豪快時代劇。
腕のいい医者だが、無外流の居合の達人という設定で、
破れた傘も平気で使うことから、「破れ傘刀舟」と呼ばれている。
テレビでは『子連れ狼』などの深刻な役が多かった萬屋錦之介が、
明るい豪快な役を演じ人気を博し3年間131話が放映された。
「てめぇら人間じゃねえ!たたっ斬ってやる」という、萬屋錦之介の歯切れのよい啖呵は見せ場の一つで、
その後に主演した時代劇シリーズには、タイトルに『破れ…』とつくほどの当たり役となる。
【岸田森の役】
一馬
江戸へ武士になろうと出てくるが、そのまま賭場の用心棒に成り下がってしまっていた「ろくでなし」。
出世のために妹のお志乃(水原ゆう紀)を差出してしまう。だが、妹の死に改心する。
関連作品
破れ奉行 第6話「紀州藩を砲撃せよ」 (昭和52年1977)
鬼平犯科帳 第9話「梅雨の湯豆腐」 (昭和57年1982)
昭和52年3月20日(日)
桃太郎侍
第24話「鬼奉行を消せ」
日本テレビ放映 | |
21時00分〜21時54分(54分) | カラー作品 |
【出演】
高橋英樹(桃太郎) | 野川由美子(玉川つばめ) | 茶川一郎(熊造) | 玉川スミ(おはる) | 雷門ケン坊(仙太) |
吉本眞由美(おみよ) | 下之坊正道(ちょろ髭) | 深江章喜(仁兵ヱ) | 南条みづ江(お兼) | 桂小かん(かん平) |
岸田森(遠州屋五郎蔵) | 田中春男(与平) | 東野英心(政七) | 小林勝彦(赤不動の弥平次) | 遠藤真理子(おちか) |
国一太郎(亀田) | 寺島雄作 | 丘路千 | 溝田繁 | 田畑猛雄 |
出水憲司 | 菊地健一 | 小柳圭子 | 蓑和田良太 | 御木本伸介(笹尾備前守) |
中村竹弥(勘助) | | | | |
【物語】
ある日、茶屋の娘おちか(遠藤真理子)が、香具師、遠州屋一家の幹部弥太郎(小林勝彦)に乱暴された。
報復を恐れる被害者が訴えないのをよいことに、遠州屋は堂々と暴れ回っていたのだ。
岡っ引きの勘助(中村竹弥)らは、桃太郎(高橋英樹)の力を借りて遠州屋退治を決意した。
それには訴状を出さなくてはならない。
おちかは、自らの身を省みず名乗りでる。
その心意気に、つばめ(野川由美子)らは賛同、訴状は奉行所に出された。
だが、何故か捕らえられた遠州屋の幹部は、すぐに釈放されてしまう。
遠州屋(岸田森)は、南町奉行笹尾備前守(御木本伸介)と結託していたのだ。
【解説】
将軍の御落胤・松平鶴次郎こと桃太郎が、明朗な頭脳と力で事件を解決する勧善懲悪の時代劇シリーズ。
乳母の死を契機に屋敷を飛びだし、通称「お化け長屋」に仲間とともに住み数々の事件に巻き込まれてゆく。
レギュラー出演者は、高橋英樹(桃太郎)、野川由美子(つばめ)、植木等(伊之介)など。
最後に般若の面をかぶって現れ、口上を述べながら群いる悪を斬り捨てるクライマックスが有名だが、
まだシリーズが始まってすぐのこのエピソードでは、このパターンが確立してない頃なので、普通の立ち回りである。
評判も良く、6年間、全258話のロングランシリーズになる。
【岸田森の役】
遠州屋五郎蔵
町奉行、笹尾備前守(御木本伸介)と組んで悪事を働く香具師。
中盤、踏み込んできた役人の前に、全然動ない落ち着き払った態度で、ふてぶてしく登場する。
備前守とは一蓮托生で、町奉行という今の地位に押し上げるために、かなりの裏工作をしている。
盗賊らも匿っており、遠州屋の幹部を助け出すために、代わりに差し出すという冷酷な事も平気でやる。
瞬き一つしないでじっくり喋り、何を考えているのかがわからないような、含みを持たせた演技が印象的だ。
悪事に怒って踏み込んで来た桃太郎に、斬り捨てられる。
関連作品
桃太郎侍 第54話「闇を裂く妖剣」 (昭和52年1977)
昭和52年5月10日(火)
破れ奉行
第6話「紀州藩を砲撃せよ」
テレビ朝日 | |
21時00分〜21時54分(54分) | カラー作品 |