【テレビ作品】
昭和51年2月20日(金)
太陽にほえろ!
第188話「切り札」
日本テレビ放映 | |
20時00分〜20時54分(54分) | カラー作品 |
【出演】
石原裕次郎(藤堂俊介) | 勝野洋(三上順) | 宮内淳(田口良) | 下川辰平(野崎太郎) | 平田昭彦(署長) |
町田祥子(山村高子) | 木村理恵(矢島明子) | 岸田森(多々良) | 松宮五郎 | 山本聰(昇) |
深田ミミ | 三田村賢二 | 海野かつを | 龍のり子 | 手塚敏夫 |
篠田薫 | 菅原槙予 | 山川みどり | 西山三保子 | 竜雷太(石塚誠) |
小野寺昭(島公之) | 露口茂(山村精一) | | | |
【物語】
大町商事社長の息子、大町昇(山本聡)は、友人糸崎を車でひき殺した。
だが、昇が素直に出頭したために、単なる事故として処理される。
現場に駆け付けた山村(露口茂)は、死体の恐怖に引きつった顔を見て、事故死に疑問を抱く。
昇が、糸崎の婚約者、早苗を手に入れようと狙っていた事を知り、山村は、殺人の確証を深めた。
藤堂(石原裕次郎)は、山村の判断に賭けて、捜査一係で独自に捜査を進めることにする。
【解説】
七曲署捜査一係の活躍を描いた長寿刑事ドラマ。
放映終了まで14年6カ月間全718話放映された。
松田優作の出世作である事でも有名である。
松田優作の殉職シーンがあまりにも強烈だったために、
新人刑事(後にはベテランも)の殉職シーンが売りの一つとなった。
このエピソードは山村刑事が主役。
露口茂演じるクールな山村刑事と、岸田森の演じる多々良との火花散る頭脳戦が見所である。
この当時のレギュラーは、石原裕次郎(藤堂)、露口茂(山村)、
竜雷太(石塚)、下川辰平(野崎)、小野寺昭(島)、
勝野洋(三上)、宮内淳(田口)の七人。
【岸田森の役】
多々良
大町商事の顧問弁護士。
以前、一度山村刑事(露口茂)と事件を争って苦戦したことがある。
今回は、裏から巧妙で卑劣な買収工作を仕掛け、山村刑事の信用失墜を計ろうとする。
だが、工作に失敗し逮捕。
七曲所の刑事たちに「後悔するぞ」とふてぶてしく言い放ち退場。
昭和51年3月1日(月)
痛快!河内山宗俊
第22話「桃の節句に雪を見た」
フジテレビ放映 | |
21時00分〜21時54分(54分) | カラー作品 |
【出演】
勝新太郎(河内山宗俊) | 由美かおる(夕姫) | 火野正平(丑松) | ヒデ(直次郎) | 大滝秀治(森田屋) |
岸田森(鳥居耀蔵) | 中村公三郎(雲井) | 津川雅彦(大俵玄藩) | 平井岐代子 | 原良子 |
溝田繁 | 柳原久仁夫 | 川崎裕之 | 米座貞弥 | 中山優克 |
今野若子 | 貴田智子 | 浜加代子 | 山村聰(水野越前守) | |
【物語】
浜北藩主、大俵玄藩(津川雅彦)に、
老中水野忠邦(山村聰)の娘、夕姫(由美かおる)との縁談が持ち上がる。
しかし、玄藩は女嫌いの変わり者。
話をまとめるために河内山宗俊(勝新太郎)が担ぎ出された。
そのころ夕姫は町人の娘に化け家出、偶然にも河内山の家に居候してしまう。
あまりのじゃじゃ馬ぶりに、姫とは知らない河内山一家はてんてこ舞い。
しかも、捜査に直々乗りだした南町奉行の鳥居耀蔵(岸田森)は、
河内山宗俊が夕姫をかくまっていると見て、手勢を差し向ける。
【解説】
江戸城中丸勤務の茶坊主「御数寄屋坊主」の一人、
河内山宗俊(勝新太郎)を主役に据えた、勝プロダクション製作の痛快時代劇。
舞台などでは悪役に扱われる事が多い河内山を、勝新太郎が豪快に庶民の味方の義賊として演じた。
昭和50年1975 10月6日から全26話放映される。
レギュラーは、勝新太郎(河内山宗俊)のほか、火野正平(丑松)、ヒデ(直次郎)、
桃井かおる(お千代)、草笛光子(お滝)、山村聰(水野忠邦)、原田芳雄(金子市之丞)と、
勝新太郎作品に欠かせない一癖も二癖もある役者が集まっている。
また、途中の話で好演すると、そのままセミレギュラーとして再登場するのも特徴で、
第4話のゲスト大滝秀治(森田屋)や、若山富三郎(遠山景親)、
そして第22話の岸田森(鳥居耀蔵)など豪華な顔触れが半年の間に数回登場していた。
【岸田森の役】
鳥居耀蔵
『天下堂々』(昭和48年1973 )に引き続き、二度目の耀蔵役。
かなり冷酷な役として演じている。
ラスト、無罪放免を宗俊に言い渡すときの、勝新太郎と岸田森の緊迫感あふれる芝居が印象に残る。
このエピソードでは、二人の対決は引き分けと言ったところ。
続きは第26話「無頼六道銭」に持ち越された。
関連作品
鳥居耀蔵
天下堂々 全47話(昭和48年1973)
痛快!河内山宗俊 第26話「無頼六道銭」(最終話)(昭和51年1976)
必殺からくり人 第12話「鳩に豆鉄砲をどうぞ」 (昭和51年1976)
勝プロダクション
座頭市と用心棒 (昭和45年1970)
子連れ狼 三途の川の乳母車 (昭和47年1972)
子連れ狼 親の心子の心 (昭和47年1972)
唖侍 鬼一法眼 第2話「くちなしの子守唄」(昭和48年1973)
御用牙 かみそり半蔵地獄責め (昭和48年1973)
座頭市物語 第14話「赤ン坊喧嘩旅」(昭和50年1975)
痛快!河内山宗俊 第26話「無頼六道銭」(最終話)(昭和51年1976)
新・座頭市 第2話「父恋い子守り唄」(昭和51年1976)
新・座頭市 第19話「越後から来た娘」(昭和52年1978)
座頭市物語(3幕9場) (昭和53年1978)
鶴八鶴次郎(4幕7場) (昭和53年1978)
因果小僧六之助(3幕6場) (昭和53年1978)
魂の試される時 全17回 (昭和53年1978)
新・座頭市(第二部) 第13話「忠治を売った女」(昭和53年1978)
新・座頭市(第3部) 第3話「市の耳に子守唄」 (昭和54年1979)
舞台演出 勝アカデミー公演「かもめ」より (昭和55年1980)
あいつと俺 全4話 (昭和55年1980)
警視-K 第10話「いのち賭けのゲーム」 (昭和55年1980)
時代劇スペシャル「快傑黒頭巾」 (昭和56年1981)
時代劇スペシャル「傘次郎・新子捕物日記 夫婦十手(めおとじって)」(昭和57年1982)
あいつと俺(未放映分)第5話〜第12話 (昭和59年1984)
昭和51年2月15日(火)
痛快!河内山宗俊
第26話「無頼六道銭」(最終話)
フジテレビ放映 | |
21時00分〜21時54分(54分) | カラー作品 |
【出演】
勝新太郎(河内山宗俊) | 原田芳雄(金子市之丞) | 草笛光子(お滝) | 火野正平(丑松) | ヒデ(直次郎) |
桃井かおり(お千代) | 大滝秀治(森田屋) | 岸田森(鳥居耀蔵) | 小松方正 | 多々良純(後藤三右衛門) |
水森亜土(お玉) | 大橋一元 | 長谷川弘 | 河野真由 | 松田明 |
山村聰(水野越前守) | | | | |
【物語】
鳥居耀蔵(岸田森)は、印旛沼開発工事をきっかけに、老中水野越前守(山村聰)の失脚を企んでいた。
工事は難航が予想され、幕府の屋台骨が揺らぐほどの規模になると予想されるからだ。
その頃、政商、後藤三右衛門(多々良純)が、
末娘お玉(水森亜土)の婿を探していると聞いた河内山宗俊(勝新太郎)は、
財産目当てに、弟分の直次郎(ヒデ)と丑松(火野正平)を大名の子息に仕立て上げ、後藤の屋敷に乗り込む。
しかし、お玉は何故か河内山の中年の魅力に一目ぼれしてしまう。
慌てて逃げ出した河内山が飛び込んだ部屋では、鳥居と後藤が悪事の相談中だった。
【解説】
最終話は、河内山一家大暴れのアクション編。
鳥居耀蔵(岸田森)と河内山宗俊(勝新太郎)は、このエピソード内で三回対決、
最初の二回は静ながらも、セリフでの応酬だったが、
最後には、とうとう河内山一家と全面衝突してしまう。
見どころは、やはり岸田森と勝新太郎の、がっぷり組んだ演技対決だろう。
【岸田森の役】
鳥居耀蔵
第22話「桃の節句に雪を見た」に引き続き、同じ役での出演。
河内山宗俊(勝新太郎)の向こうを張って、憎々しい悪役を演じ切った。
まばたき一つしないで河内山を睨む迫力の対決を見せるが、
最後は河内山一家相手に武力行使に出てしまう。
眼力や頭脳では勝てても、やはり腕は河内山にかなわず、
捕らえられてしまい、最後は家名断絶、江戸追放となる。
関連作品
鳥居耀蔵
天下堂々 全47話(昭和48年1973)
痛快!河内山宗俊 第22話「桃の節句に雪を見た」(昭和51年1976)
必殺からくり人 第12話「鳩に豆鉄砲をどうぞ」 (昭和51年1976)
勝プロダクション
座頭市と用心棒 (昭和45年1970)
子連れ狼 三途の川の乳母車 (昭和47年1972)
子連れ狼 親の心子の心 (昭和47年1972)
唖侍 鬼一法眼 第2話「くちなしの子守唄」(昭和48年1973)
御用牙 かみそり半蔵地獄責め (昭和48年1973)
座頭市物語 第14話「赤ン坊喧嘩旅」(昭和50年1975)
痛快!河内山宗俊 第22話「桃の節句に雪を見た」(昭和51年1976)
新・座頭市 第2話「父恋い子守り唄」(昭和51年1976)
新・座頭市 第19話「越後から来た娘」(昭和52年1978)
座頭市物語(3幕9場) (昭和53年1978)
鶴八鶴次郎(4幕7場) (昭和53年1978)
因果小僧六之助(3幕6場) (昭和53年1978)
魂の試される時 全17回 (昭和53年1978)
新・座頭市(第二部) 第13話「忠治を売った女」(昭和53年1978)
新・座頭市(第3部) 第3話「市の耳に子守唄」 (昭和54年1979)
舞台演出 勝アカデミー公演「かもめ」より (昭和55年1980)
あいつと俺 全4話 (昭和55年1980)
警視-K 第10話「いのち賭けのゲーム」 (昭和55年1980)
時代劇スペシャル「快傑黒頭巾」 (昭和56年1981)
時代劇スペシャル「傘次郎・新子捕物日記 夫婦十手(めおとじって)」(昭和57年1982)
あいつと俺(未放映分)第5話〜第12話 (昭和59年1984)
昭和51年3月7日(日)
十手無用 −九丁堀事件帖−
第22話「ゆきという女」
日本テレビ放映 | |
21時00分〜21時54分(54分) | カラー作品 |
【出演】
高橋英樹(榊夢之介) | 桜木健一(鉄平) | 栗田ひろみ(おくみ) | 児島美ゆき(おしん) | 深江章喜(秋山久蔵) |
木田三千雄(菊造) | 下之坊正道(マサ) | 三田雅美(おはな) | 桂小かん(伝八) | 梶三和子(ゆき) |
遠藤太津朗(源七) | 村上冬樹(七平ヱ) | 和田一壮(茂吉) | 小野恵子(里) | 前川良三 |
内藤康夫 | 森本晃央 | 川辺俊行 | 日高綾子 | 桂登志子 |
伊玖野暎子 | 岸田森(長次) | 片岡千恵蔵(からくり仁左ヱ門) | | |
【物語】
夢之介(高橋英樹)に、呉服商商家のおかみ、お里(梶三和子)が依頼にやって来た。
遊び人の長次(岸田森)に脅されているのだ。
夢之介は、二人の関係を調べて驚く。
お里は、元女郎のゆきという女で、長次の情婦だったのだ。
ゆきは秘密を明かせないで苦しんでいた。
密かに夢之助は、鉄平(桜木健一)や菊造(木田三千雄)らに、探りを入れさせた。
ところが、長次は、今は岡っ引きになっていたので手が出せなかった。
その頃長次は、ゆきを利用して、呉服商家の主人殺しを企んでいた。
【解説】
安い給料に嫌気が差して同心の職を捨てた夢之介(高橋英樹)は、気楽な事件屋稼業を開いていた。
連絡は、さい銭箱に手紙を添えた小判を投げ込むというもの。
高橋英樹を主演に迎え、東映の大スター片岡千恵蔵をレギュラーに迎えるという豪華なキャストが見物だった。
必殺シリーズのテイストも取り入れられ、娯楽に徹した作品に仕上がっていた。全26話
【岸田森の役】
銀次
遊び人で、十手を持って悪の限りを尽すという手に負えない悪者。
元女郎のゆき(梶三和子)の、人に言えない過去をネタに強請をかける。
5年前に、ゆきが長次の元を逃げ出す際に、誤って足を刺されてしまい、
それ以来足が不自由で引きずって歩いているのが不気味だ。
岸田森の演じた役の中でも、ここまで救いのない悪役も珍しく、
殺伐とした演技は必見。
見ていて女優の梶三和子がかわいそうになるほど徹底的にいたぶりまくっていた。
昭和51年3月27日(土)
影同心U
第24話「そして影は去った!!」(最終話)
TBSテレビ放映(MBS) | |
22時00分〜22時55分(55分) | カラー作品 |
【出演】
浜木綿子(香月尼) | 水谷豊(留吉) | 山城新伍(平七) | 嵐圭司(松永伊十郎) | 多々良純(山崎屋藤兵ヱ) |
和田幾子(お園) | 鶴賀二郎(清次) | 寺下貞信(茂兵ヱ) | 中島正二(伊蔵) | 大木晤郎 |
伊吹新伍 | 溝田繁 | 千葉保 | 小林泉 | 伊玖野暎子 |
藤山喜子 | 岸田森(酒井駿河守) | 片桐夕子(おいね) | 早川保(石井多門) | 黒沢年男(堀田源八郎) |
芥川隆行(ナレーター) | | | | |
【物語】
人入れ稼業の山崎屋(多々良純)は、島帰りや家出した若者たちを助ける、親分肌の人物として人気があった。
しかし、裏では同心、松永(嵐圭司)と手を組み、金持ちの罪を失業者に着せていたのだ。
それに気づいた源八郎(黒沢年男)は、信じない香月尼(浜木綿子)たちと対立してしまう。
留吉(水谷豊)は、見るに見かねて山崎屋に人足として潜り込んだが、
見つかってしまい危機に陥ってしまう。
【解説】
ネット局の変更から、「必殺」シリーズが移動した後釜として製作された『影同心』(昭和50年1975 )の続編シリーズ。
前シリーズとはレギュラーを一新、全24話放映された。
主役の香月尼(浜木綿子)は尼寺の庵主、留吉(水谷豊)は遊び人、
源八郎(黒沢年男)は寺社奉行の家臣、平七(山城新伍)は牢番と、
前シリーズでは同心達で構成されていたレギュラーを「U」では市井の人で構成しているのが特徴。
毎週、報酬もなく他人のためだけに殺しを続けてゆくのが、本家必殺シリーズとの大きな違いであった。
山城新伍が、この時期『独占!男の時間』のヒットや、NHKの朝の連続ドラマ出演があり、
乗りに乗った演技をみせている。
【岸田森の役】
酒井駿河守
南町奉行。
茶をたしなむ風流さを持つが、山崎屋(多々良純)に賄賂を贈られ、失業者に罪を着せる事に加担する。
最後には香月尼(浜木綿子)に殺されるが、登場シーンが少ないのが残念。
関連作品
影同心 第4話「欲にからんで殺し節」 (昭和50年 1975)
水谷豊
鬼輪番(昭和49年1974)
傷だらけの天使 全26話(昭和49年1974)
雑誌記事「続・男の特集 頼れる男の心のうち」 水谷豊/甦る・傷だらけの天使」(昭和52年1977)
CM演出 「S&Bスナックチップ」(昭和52年1977)
CM企画「S&B」スナックトースト野球篇」(昭和53年1978)
CM企画S&Bスナックトースト 外野フライ篇(昭和54年1979)
熱中時代(第2部) 第3話「早くも恐怖の通信簿」(昭和55年1980)
昭和51年3月29日(月)〜10月1日(金)
絹の家
全135回
TBSテレビ | 月曜日〜金曜日放映 |
12時40分〜13時00分(20分) | カラー作品 |
【出演】
岡まゆみ(いと) | 佐藤仁哉(友則) | 渡辺美佐子(大内とよ) | 岸田森(徳一郎) | 畑三千代(中山麻里) |
西田敏行(南道) | 渡辺文雄(相沢) | 犬塚弘(作造) | 杉山とく子(ひで) | 浜村純(横山) |
嵐圭史(菊三郎) | 吉沢由美子(畑房代) | 四方正美(たみ) | 小池雄介(米造) | 椎谷健治(定) |
左右田一平(久太郎) | 中島葵(芸者) | 伊藤正次(時次) | 山岡甲(山口) | 沢井桃子(幸江) |
奥野匡(佐藤) | 柳生博(田中重役) | | | |
【解説】
ポーラテレビ小説第16作。
当時、NHKの連続ドラマ小説『雲のじゅうたん』と人気を二分した番組。
クイズ番組のアシスタントだった岡まゆみが、このドラマでデビューを果たし、
そのフレッシュな好演が話題になった。
西澤裕子のオリジナル脚本で、信州を舞台とした第1作目。
後に西澤裕子の脚本で、信州を舞台にした2作品が続いて放映される。
主人公いと(岡まゆみ)が、女工として来た生糸会社の千曲社で、
やがて女社長になり、会社を去ってゆくまでを27週間かけて描く長編帯ドラマ。
中盤から視聴率が20パーセントを越すという、昼のドラマとしては驚異的な数字を上げる。
途中登場する相沢(渡辺文雄)は、本来脚本にはなく、佐藤仁哉が演じる友則の役目だった。
しかし、ヒロインの恋人をあまり悪役にするとまずいということで、急遽書き加えられたものだった。
【岸田森の役】
徳一郎
ヒロインの勤める千曲社のライバル会社、菅平社の社長でレギュラー出演。
あの手この手で手段を選ばずヒロインの会社、千曲社を乗っ取ろうと計略を巡らせる。
しかし、最後には自分の会社を乗っ取られ、無一文になりピストル自殺を図ってしまう。
関連作品
ポーラ
パンとあこがれ 第5週(第25回〜第30回) (昭和44年1969)
原生花園 アンラコロの歌 第1週〜第9週 (昭和47年1972)
美作ノ国 吉井川 全156回 (昭和47年1972)
ポーラ名作劇場「氾濫」 全8回 (昭和49年1974)
ポーラ名作劇場「黄昏にさようなら」 全8回 (昭和50年1975)
【各エピソード解説】
昭和51年4月 日( )
花吹雪はしご一家
第22回
TBSテレビ放映 | |
21時00分〜21時55分(55分) | カラー作品 |
執筆準備中
【岸田森の役】
医者
昭和51年5月12日(水)
人魚亭異聞 無法街の素浪人
第3話「一発勝負殺しの切札」
NETテレビ放映 | |
21時00分〜21時54分(54分) | カラー作品 |
【出演】
三船敏郎(ミスターの旦那) | 若林豪(千鳥弦之進) | 大村崑(なんでも屋の平助) | 夏夕介(ちんぴら譲次) | 山内えみこ(お千代) |
小川真由美(北大路冴子) | 岸田森(魚住伝八郎) | 宇津宮雅代(お園) | 原口剛(藤島喬之助) | 角友司郎(芹沢) |
森章二(仙太) | 加藤新二(役人) | 灰地順(役人) | 邦創典 | 田城英子 |
武田博 | 赤木宣子(人魚亭のおけい) | 吉岡晋也(ナレーター) | | |
【物語】
千鳥(若林豪)は、お園(宇津宮雅代)という女郎から、
藤島喬之助(原口剛)という囚人を脱獄させてくれと、無理やり頼まれた。
五両をもらってしまい、後へは引けぬ千鳥は、ポリスに暴行を働きわざと牢に入った。
しかし、助け出す前に謎の一団が牢に押し入り、藤島を脱獄させてしまう。
謎の一団は、ポリスの剣術指南役、伝八郎(岸田森)が率いていた。
藤島の火薬の技術を、強盗に利用しようとしていたのだ。
その頃、運良く足抜けして人魚亭に逃げ込んできたお園に、
ミスターの旦那(三船敏郎)は、藤島との関係を問いただしていた。
【解説】
『荒野の素浪人』(昭和47年1972 )から続く、三船敏郎扮する素浪人シリーズ。
製作は、三船プロダクション。
時代設定は、それまでの江戸時代ではなく、明治初期に持ってきたところが珍しい。
三船敏郎扮するミスターの旦那は、いつもの通り素性が詳しくわからず、
洋行帰りだが、侍は捨てないという面白い役どころ。
水中バレエを見せ物にしている、横浜のラウンジ「人魚亭」の用心棒として住み着き、
身の回りの事件を一刀両断に解決していく。
着物の下にシャツを着て、スカーフを巻いているという、和洋折衷のスタイルをしている。
文明開化の世相が混乱していたことをいいことに、結構珍しい背景の作品が多かった。
昭和51年1976 4月28日から、全22話放映された。
ただし、本放送で放映されなかったエピソードがあるので、シリーズは全部で23話ある。
レギュラーは、三船敏郎(ミスターの旦那)、若林豪(千鳥弦之進)、大村崑(なんでも屋の平助)、
夏夕介(ちんぴら譲次)、山内えみこ(お千代)、小川真由美(北大路冴子)
【岸田森の役】
魚住伝八郎
ポリスの剣道指南役。
ポリスの内情に詳しいことを利用し、爆薬の専門家、藤島(原口剛)を脱獄させ、
鉄道会社の給料を金庫から強奪する計画を立てる。
最後はミスターの旦那(三船敏郎)との勝負に破れ斬られる。
長髪が印象的。二刀流で立ち向かう所が珍しかった。
関連作品
三船プロダクション
荒野の素浪人 第24話「襲撃地の果て白骨ヶ原」(昭和47年1972)
荒野の用心棒 第28話「虐殺の丘に女の復讐が燃えて…」(昭和48年1973)
荒野の素浪人(第2部) 全39話 (昭和49年1974)
剣と風と子守唄 第14話「地獄に恋した野郎ども」 (昭和50年1975)
剣と風と子守唄(最終回) 第27話「栄光への父娘旅」 (昭和50年1975)
江戸の鷹 御用部屋犯科帖 第22話「暗黒街の子連れ狼」 (昭和53年1978)
犬笛(昭和53年1978)
江戸の牙 第1話「炎上!赤馬を斬れ」 (昭和54年1979)
昭和51年5月20日(木)
同心部屋御用帳 江戸の旋風(かぜ)U
第8話「下町娘と若浪人」
フジテレビ放映 | |
21時00分〜21時54分(54分) | カラー作品 |
【出演】
加山雄三(千秋城之介) | 近藤洋介(高瀬儀右衛門) | 橋本功(勘八) | 西岡徳美(留吉) | 守田比呂也(嘉助) |
紀比呂子(お雪) | 岸田森(常軒) | 西田健(彦十郎) | 蟹江敬三 | 坂東太三郎 |
幸田宗丸 | 石垣守一 | 安藤純子 | 細川智 | 直木みつ男 |
平沢信夫 | 秋山隆次郎 | 菅原慎予 | 都家歌六 | 森哲夫(玉木新吾) |
井上孝雄(ナレーター) | 露口茂(島津半蔵) | 小林桂樹(林田孫兵衛) | | |
【物語】
板倉屋(石垣守一)が何者かに殺される。
城之介(加山雄三)は、事件の夜、現場付で出会ったお雪(紀比呂子)という娘の事を思い出した。
お雪の長屋には、北村彦十郎(西田健)という怪しい浪人がいる事がわかり、
同心たちは調査に乗り出す。
一方、過激な世直しを説く陽明学派の犯行声明が張り出された。
しかし、どこに潜伏しているのかは不明だった。
手掛かりは、彦十郎の行き先を知っているお雪一人。
だが、お雪の母は、火付けの罪を擦り付けられ、それが元で病死したという過去があり、同心たちを憎んでいた。
そんな時、お雪の父親が大怪我を負う。
その治療費を工面するために、お雪は山城屋の囲い者になる決心をする。
しかし、山城屋こそ、金で陽明学派を動かしている張本人だった。
【解説】
1年間にわたって放映された『同心部屋御用帳 江戸の旋風』(昭和50年1975 )の第2弾。
東宝製作で、2年間103話放映される。
第1弾の終了翌週から続けて放映され、番組のタイトルは変わったが、
6人の南町同心たちの活躍というコンセプトは変わらない。
レギュラーは、前作から加山雄三、近藤洋介、津坂まさあきの三人が残り、
新たに小林桂樹、露口茂、森哲夫がレギュラー入りする。
毎回レギュラーが一人ずつ主役になる構成をとっていた。
【岸田森の役】
小野常軒
過激な思想を唱え、世直しを説く陽明学派を率いる漢学者。
若者たちのヒロイズムをかきたてて、暗殺を行う。
しかし、その正体は、材木問屋山城屋から金を貰い、殺しを請け負っていただけ。
同心たちの動きを見切る鋭さを持つが、結局は踏み込んだ同心たちに捕縛される。
じっくりとした説得力ある喋り方で通すが、行動は人まかせ。
抵抗はするものの剣は苦手のようで、あっさりと捕縛されてしまう。
関連作品
同心部屋御用帳 江戸の旋風(かぜ) 第13話「脅迫」 (昭和50年1975)
昭和51年8月7日(土)
大江戸捜査網(第4部)
第255話「三味の音は殺しの調べ」
東京12チャンネル放映 | |
21時00分〜21時54分(54分) | カラー作品 |
【出演】
里見浩太朗 (隠密同心 伝法寺隼人) | 瑳川哲朗 (隠密同心 井坂十蔵) | 山口いづみ (隠密同心 いさり火お紺) | 江崎由梨 (隠密同心 不知火お吉) | 中村竹弥 (旗本寄合席 内藤勘解由) |
堀越陽子(おさよ) | 斉藤こず恵(お光) | 穂積隆信 | 森章二 | 大前均 |
本間文子 | 津路清子 | 加地健太郎 | 岩城力也 | 倉島襄 |
音羽久米子 | 林野奈子 | 佐藤宏之 | 林寛一 | 今井和雄 |
夏木順平 | 小坂生男 | 戸塚孝 | 岸田森(玄海) | 古今亭志ん駒 |
黒沢良(ナレーター) | | | | |
【物語】
商人が相次いで殺され、死体のそばには山ゆりの花が残されていた。
殺しの時に、三味線の音色が聞こえていたという話から、
音次郎(里見浩太朗)はその頃知り合った瞽女(ごぜ)おさよ(堀越陽子)の事を思い出し、調査を開始した。
かつて、庄屋だったおさよの父は、
村人達の年貢のために、無理をして作り出した二千両を、盗賊「黒手組」の5人に奪われ惨殺された。
それから十三年もの間、おさよは、復讐のために敵を探していたのだ。
音次郎は、おさよに殺しを思いとどまらせようとする。
しかし、復讐に燃えるおさよは、その裏をかいて復讐を遂げ続けた。
おさよは、とある寺の大僧正、玄海(岸田森)に匿われていた。
しかし、その玄海も、実は黒手組の一人だった…。
【解説】
隠密同心の活躍を描く長寿時代劇『大江戸捜査網』の第4部。
『大江戸捜査網』は、昭和45年1970 10月に日活製作、杉良太郎主役で放送開始。
昭和48年1973 9月の第3部からは製作が三船プロダクションに変更、
昭和49年1974 3月から放映開始されたこの第4部からは、里見浩太朗に主役が変更、
この後5年半もの間、主役を務める事になる。
この時期のレギュラーは、里見浩太朗(隠密同心 伝法寺隼人)、瑳川哲朗(隠密同心 井坂十蔵)、
山口いづみ(隠密同心 いさり火お紺)、江崎由梨(隠密同心 不知火お吉)、
中村竹弥(旗本寄合席 内藤勘解由)。
【岸田森の役】
玄海
由緒ある寺の大僧正。
おさよ(堀越陽子)の生い立ちを知り、復讐に力添えをする。
しかし、正体はおさよの仇「黒手組」の首領。
昔の事を知っている仲間たちを、おさよの復讐心を利用して始末していた。
過去を隠して、寛永寺の住職という絶大な権力を手に入れるが、
真相を知った隠密同心の音次朗(里見浩太郎)に討たれる。
視線をあまり動かさない、威厳のあるじっくりとした喋り方が印象的である。
音次朗との最後の戦いでは、珍しい長刀の殺陣を見せてくれた。
昭和47年1972 に放映された「おふくろ慕情」に引き続き、『大江戸捜査網』2度目の出演。
このエピソードの監督天野恒幸は、岡本喜八監督の下で助監督を務めていた。
岸田森とはそのころからの知り合い。監督へのご祝儀で、ノーギャラの出演らしい。
関連作品
大江戸捜査網
大江戸捜査網(第2部) 第75話 「おふくろ慕情」 (昭和47年1972)
大江戸捜査網(第4部) 第296話「仇討ち素浪人秘話」 (昭和52年1977)
昭和51年10月11日(月)
新・座頭市
第2話「父恋い子守唄」
フジテレビ放映 | |
21時00分〜21時54分(54分) | カラー作品 |