草刈正雄(姿浩一) | 岸田森(森健夫) | 太地喜和子(森弓子) | 観世栄夫(阿久津) | 南田洋子(阿久津信乃) |
片桐夕子(田沼染子) | 平田昭彦(鶴島克郎) | | | |
【物語】
五年間のヒッピー生活から足を洗った浩一(草刈正雄)が、アメリカから帰国した。
ふとしたことから、現代日本を代表する二大週刊誌の野球大会に出場することになる。
これがきっかけとなって「週刊現代人」の記者として働くことになった。
浩一は、社長、阿久津(観世栄夫)の政界での黒幕ぶりや、
特集班部長、森(岸田森)の活躍ぶりを見て、めきめき才能を延ばす。
その姿を見て、森の妻、弓子(太地喜和子)が浩一に言い寄って来る。
だが、森は偶然病死してしまう。未亡人となった弓子と、浩一は同棲を始める。
そして、バーのママ、染子の政財界の情報と、弓子のペンの力で、頭角をあらしてゆくのだった。
浩一は社長夫人(南田洋子)と、令嬢、桜子(森下愛子)も、ものにして出世を続けてゆく。
【解説】
昭和521977 年7月2日から始まった『土曜ワイド劇場』の中の一本。90分で一話完結のスタイルを採用している。
毎週映画並の長時間ドラマが見られると、話題になった。ちなみに、土曜ワイド劇場の第29作目。
モーパッサンの「ベラミ」を下敷きに、劇作家福田善之が現代風に物語を置き換えた翻案ドラマ。
自分の周囲にいる人間をことごとく利用しながら、次第にのし上がってゆく主人公を草刈正雄が演じる。
【岸田森の役】
森
「週刊現代人」特集班部長。
喰うや喰わずやの姿の浩一(草刈正雄)を見て、記者として拾い上げる。
やり手の記者だが、浩一の出世に利用されてゆく。
物語途中で病死、妻の弓子(太地喜和子)は、浩一に言い寄られ、そのまま同棲してしまう。
森にとっては、浩一に利用されるだけ利用された、踏んだり蹴ったりの人生だった。
関連作品
土曜ワイド劇場
土曜ワイド劇場「歪んだ星座 受験戦争連続殺人」(昭和54年1979)
土曜ワイド劇場「白い手美しい手 呪いの手」(昭和54年1979)
土曜ワイド劇場 「死刑台のロープウェイ」(昭和54年1979)
土曜ワイド劇場「結婚しない女 死の羽田発397便」 (昭和55年1980)
土曜ワイド劇場「怨霊!あざ笑う人形 危険な未亡人」 (昭和55年1980)
土曜ワイド劇場「怪奇!金色の眼の少女」 (昭和55年1980)
土曜ワイド劇場「濡れた心 レズビアン殺人事件」 (昭和56年1981)
土曜ワイド劇場 「殺しの連鎖反応 −努力しないで出世した男−」(昭和58年1983)
昭和53年2月4日(土)〜昭和53年5月23日(土)
魂の試される時
全17回
フジテレビ | 毎週土曜日放映 |
21時00分〜21時54分(54分) | カラー作品 |